自分の仕事を時給に換算してみる

時給10円アップは凄いのか

自分の仕事を時給に換算してみる パートタイムやアルバイトで働いている方で、長く勤めていると時給が上がるケースがあると思います。その際の上げ幅は大抵10円単位ではないでしょうか。時給10円アップといわれてもピンときません。1日4時間を20日、月間80時間働いても800円の上げ幅です。当然人によって捕らえ方が違うでしょうが、革新的に何かが変わるような類のものではなさそうです。

時給10円アップを正社員にしてみるとどうでしょうか。元々の時給が800円だったとします。この場合時給の80分の1が上昇したことになります。基本給20万円の人がいたとして、その80分の1は2、500円です。これも会社によって異なりますが、大企業でないならば、定期昇給の幅としては悪くないようにも思います。とはいえ正社員の基本給は就業規則に記載されている他の手当ての算出基準の基になりますから、パートタイムよりも効果は大きいことでしょう。つまり時給800円の人の時給10円アップは基本給20万円の正社員の定期昇給2、500円よりも少し効果が少ない程度ではないでしょうか。そのことから時給10円アップが「継続的に勤めているから」という理由であがるのは妥当かもしれませんが、「長年勤労し、能力的にも他の人より優れているから」という理由の場合は少ない印象ではないでしょうか。